お葬式といえば白木（又は生花）の祭壇があって、位牌、戒名、読経、焼香、弔電読上、喪主挨拶、遺族挨拶、友人挨拶、豪華な霊柩車で出棺というのが一般的なスタイルとして思い浮かぶのではないでしょうか。その他にも神式、キリスト教等それぞれの宗教ごとに大体統一したスタイルで施されているように思われます。

しかし、意外かもしれませんが宗教的な拘りが無い限り、日本におけるお葬式のあり方に「こうじゃないと違反」というルールはどこにもありません。しいて言うとご遺体は火葬しなければならないと言うことくらいです。

しかし、一般的なスタイルを大きく離れたやり方では、親族の反対にあったり、近所の批判に晒されたりしそうで、型にはまってしまうのが現実のようです。
これは、殆どの葬儀が配偶者や長男長女という遺族によって行われている現実からすると仕方の無いものかもしれません。最愛の方の死に直面し、絶望の淵に沈んでいる近親者に冷静に葬儀の内容を考える事など到底出来る筈もありません。どうしても「普通はどうするんですか」や「一般的な流れでお願いします」となってしまいます。中には故人のことを思って「立派な最高の式にして下さい」とおっしゃられるご遺族もいらっしゃいますが、その場合でも「祭壇が大きく派手」「非常に有難い戒名」「何人ものお坊さんが読経する」「霊柩車が高級外車」といったことではないでしょうか。
もちろんこれも悪いことではありません。故人のことを思った最高の葬儀に違いはないのです。

しかし、これは故人が本当に望んだ葬儀でしょうか。宗教観の無い方でしたら「戒名」には興味は無いはずですし、逆に「戒名」だけは有難いものを頂きたかったという方もいらっしゃるでしょう。
「霊柩車」も同じですし「祭壇」はいらないとか、それこそ「形式ばった式自体してほしくない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。そんなご自分のフィナーレへのこだわりは、自分自身でしかプロデュースできないものです。「自宅で、家族だけで」や「ジャズバンドを呼んでほしい」とか「ヘリをチャーターして天空に散骨してほしい」さらには「富士山の山頂に埋骨してほしい」といった何者にも囚われない完全にオリジナルな自分のための葬儀と埋葬は、見送るご遺族にとっても本当の意味で慰めになるものです。

折角の自分のためのオリジナル葬ですから、大切な友人をたくさん招待し、生きているうちに自分の目の前で実施して、臨終後はご家族で見守って火葬だけというのも良いかもしれません。葬儀に「完成形」はありません。是非、あなたの魂の安らぎを晴天（あおぞら）にご相談ください。